Inner Bakeryは、シェフ、アレクセイ・アレクセーエフによるレストランInnerの延長線上にあるプロジェクト。焼きたてパンの香りは朝8時から漂い始め、コーヒーと温かい焼き菓子で一日を始めるのに最適だ。

これはデンマーク式のベーカリーで、アレクセイがコペンハーゲンでの研修中にインスピレーションを得て生まれたものだ。

ベーカリーの空間は修道院の食堂を思わせる。その内装も、レストラン本体のビジュアルと同様、デザイナーのエヴゲニア・ウジェゴワ(モスクワのLoro、Muse、Lila Pastryを手がけた)が担当した。仕上がりは現代的でシンプル。明るい色調、高い天井、古びた木の梁、パノラマウィンドウに面した大きな共用テーブル、たっぷりの光と風通しの良さが特徴だ。空間にわずかな彩りを添えるのは、血管を思わせる画家ヴェロニカ・ルディエヴァ=リャザンツェワの鮮やかな絵画。

メニューには、シェフが作り出した独自のパンのコレクションが並ぶ。バターたっぷりの小麦のハラーから100%ライ麦パン、玉ねぎ入りのそば粉パン、そしてヘルシー志向のマルチグレインパンまで。ここではデンマークの伝統菓子も味わえ、クラシックなレシピにシェフ独自のアイデアが加えられている。ワインで洋梨を煮込んだり、クラフィン用にドライベリーのブレンドを作ったり、クロワッサンのフィリングにはブラックカラントのカスタードクリームを用意したりしている。